要約
- さまざまな媒体ケースについて、幅広く抑えやすいようにまとめられている
- デザインのアンチパターンと改善例について、わかりやすくまとめられている
- 認知特性や心理的効果などの背景も込みで解説されている
1. さまざまな媒体ケースについて、幅広く抑えやすいようにまとめられている
本書では、デザインを表現をする上で生じる「困った」を解決するための工夫や改善点が解説されている。
特定の媒体に特化した内容ではなく、色、文字、言葉、図解、UIについての基礎知識が幅広く押さえられている。
そのため広い意味での"デザイン"に対して、あらゆる媒体を通じた解決策や知識を補うことができる。
内容自体も堅苦しくなく、ページ数も多すぎないので、まさにどんな人でも手に取って読みやすい書籍であるといえる。
2. デザインのアンチパターンと改善例について、わかりやすくまとめられている
ダメなデザインと改善後のデザインがセットで掲載されている。
見開きで見比べながら、改善点や工夫点が載ってあるので、非常にわかりやすい。
個人的にフォントの解説部分で、開口部や行間を意識するだけでここまで読みやすさが変わるのかと関心を受けた。文字の扱いは大変奥が深い。
3. 認知特性や心理的効果などの背景も込みで解説されている
そのデザインがいけない理由について、認知特性や心理的効果などの背景にも触れて解説されている。
人体が色覚や視覚などを識別する上でその仕組みを押さえた上でデザイン解説に入るので、前後の良し悪しについての理解に深みが増す。
とくに前半の色と文字のセクションでは、基礎的な知識が少ないページの中でうまく凝縮されているので、勉強になる内容ばかりだった。
感想
本書を通じてアクセシビリティとはなにかという部分について改めて知ることができた。
デザイナーでもない人でも読みやすいので、あまり関わりがないって人でも、アクセシビリティについて知ることのできるきっかけを作れると思う。