要約
- 論理学とは、根拠と主張を繋いだ話の筋道を指す。根拠が主張をきちんとサポートさレているかチェックするのに役立つ学問である。
- 前提となる命題から結論を導き出すことを推論という。前提を認め、必ずその結論も認めなくてはならない協力な推論を演繹、複数の個別ケースを集めて一般化し結論を導くことを帰納、目の前の証拠と補助的な前提知識を踏まえて仮説を結論として導き出す手法を仮説形成と呼ぶ。
- 帰納と仮説形成は必ずしもその主張が真であるとは限らない。帰納では、適した個別ケースをどれだけ用意できているか、仮説形成の評価ポイントは仮説が証拠となる事実をうまく説明できているか、また有力な代替仮説がないかどうかという点で評価される
論理学の入門としては読みやすい
この本では、論理学について一般的な手法(?)がいくつか紹介されている。そもそも論理とは何なのかというところからいくつかの手法とその実践方法を例題と合わせて紹介されている。また、文章だけでなく漫画で概要を掴みやすい作りになっているため、堅苦しくなくてとっつきやすいのもポイント。
巻末コメントにて著者の方がもっと深めたい方ように関連書籍をピックアップしてくれているので、論理学をもっと深めたいと思ったらこれらを手に取ってみるといいかも。
頭の体操になる
各章の末尾やそれらを踏まえた卒業問題があったりと実践で解いていく練習問題が用意されているので、より本書の理解を深めることができる。
結構頭を使うので読んでいて楽しい。1回だけでは中々理解しきれない部分があったので、繰り返し読んでみる。
論理学についてもう少し深掘りがあってもいいかも
紹介されている論理手法があるもののそれらを学ぶことで、どういうメリットや価値があるのかということがあまり説明がなかった。テクニックだけ学んで終わりのような締め方なので、あっさりしていて読みやすかったがこの本で伝えたかった本当の意図が少し弱かった印象。
本について